solid bond

never a dull moment

blur 「13」

13

13

中村一義にも影響を与えた「tender」で始まる「13」。ジャスティーンに振られたデーモンの失恋アルバムと解釈されている。

なんとなく、重鎮というか、いっぺんに重くなってしまったな、という印象だ。TENDERでのデーモンとグレアムの掛け合いとか、物語性だけは豊富なアルバムだが、とにかく曲単位でもっともブラーの中で出来の悪いアルバムだと思う。前作まであった対立軸がこのアルバムでは見られない。デーモン一人が突っ走っている感じだ。デーモン一人では制御しきれないところが面白いバンドなのに、非常に統率されすぎている感じがする。ブッコワレた音(②とか)ですら、凄く計算された感じがして微妙だ。

「13」というアルバムタイトルの意味するものは何かってことが話題になったけど、僕は1がデーモンで、残りの3が他のメンバーであると解釈した。
とりあえず①②③は未だ良い曲だと思うが、ブラー初心者は一番買ってはいけないアルバムであることは間違いない。