- アーティスト: ブラー
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1997/01/29
- メディア: CD
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一曲目「ビートルバム」のグレアムのギターの音。新しいブラーがここにはある。メロもよいのだが、この曲の素晴らしさは、グレアムの怠惰な表情を見せるギターの音と戦うアレックス・ジェイムスのブイブイ唸っているベース音である。戦っている。
アレックス・ジェイムスというベーシストは非常に過小評価されているが、自分のやりたいモノをしっかり持っているヒトで、たまにソレが鼻につくことがあるのだが、強烈な個性をもった曲の中では非常に面白い働きをするヒトである。
このアルバムは「グレアム・コクソンのアルバム」だという言われ方をするが、僕はグレアムとアレックスのアルバムであると言いたい。グレアムだけだったらただのアメリカ趣味なアルバムになっていたはずだ。おそらく自分の好みとは違う音楽をプレイする中で、アレックス・ジェイムスは如何に自分の色を出すべきかって熟考したはずだ。彼は確か凄まじく頭いい酔っ払いなんでしょ?このアルバムはグレアムのギターが確かに色を決めているが、最終的にブラーのアルバムにしたのは、僕はアレックスのベースの音だと思っている。